【場所】
仕事で関西に行ってきた。仕事の現場で「飛田新地」に行った事があるか聞かれた。
関西の風俗事情に疎い自分はもちろん知らなかったのだが、観光名所みたいなものだと聞いた。
そんなにノスタルジックな場所であるのなら、一度はリアルに見たいという気持ちもあり、
仕事が終わると夜の飛田新地へ足早に行ってみた。
天王寺から歩いて20分ほど、マンション街を抜けると突如、例の料亭街は現れた。
外見は料亭だが、玄関先には、やり手ババアと呼ばれる呼び込みのおばさんが座っており、声をかけてくる。
「兄ちゃん寄ってってかわいい子だよー」
右手からも左手からもやり手ババアの声がかかる。中を覗くと本当に美形でスタイルのよい娘が微笑みかけてくる。
周りは女を物色する男達でごった返している。
本当に明治時代に迷い込んだような異様な風景である。
ある店のババアに話を聞くと15分11000円・・・
「うげ・・・」いくらなんでも、15分で11000円は無いだろう。。。と思いホテルに帰り、悶々とした夜を過ごした。

翌日の昼間、仕事の予定がぽっかり空いてしまった。
このまま東京に帰るのはもったいないと思い、ネットで色々調査すると、近くに信太山新地と言うのがあり昼前から営業してるとの事。
料金は15分7500円との事。

天王寺からJRで25分。
信太山駅を降りると何の変哲も無い住宅街が広がる。
検索した情報を元に線路沿いを北方面に歩いて行く。
新地は閉鎖的な構造で、存在を知らなければ、そのまま素通りしてしまいそうな所である。
近くの駐車場には「信太山新地」と書かれており、そこが該当の場所なのだとようやく気がつく。
料亭街に入ると、付近の住民らしき人が普通に自転車で通り過ぎる。夏休み中なので、子供の姿もある。
すると、昨日と同じように「兄ちゃん寄ったってやー」とヤリ手ババアの声がかかる。
飛田新地と違い旅館(料亭ではないらしい。嬢は旅館へ派遣される芸子という建前なので)の構造は必ずしも和風では無く、中にはやり手ババアしかいない。
しばらく歩くと、道に座り込んでる立ちんぼと呼ばれる男が何人かいることに気がつく。
信太山は飛田と違い嬢の外見が分からない為、気に入った嬢が店に出入りしたのを確かめて、ババアに「今の娘」と伝える為だと言う。
そこまでする根気は無いので、感じのよいババアがいる店(店名は失念)に入ってみた。

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