淋病:抗生物質効かない菌 京都の風俗店の女性から検出 京都府の風俗店で働く女性1人から、淋病(りんびょう)治療に最も有効とされる抗生物質「セフトリアキソンナトリウム」が効かない病原菌(淋菌)が検出されていたことが分かった。菌は09年に発見され、現在まで他の人から見つかったとの報告はないが、監視強化が急がれそうだ。
 菌は女性ののどから検出された。日本とスウェーデンのチームが、セフトリアキソンナトリウムがこの菌に効かなくなる耐性を取得していることを確認。菌の名称を発見者の頭文字を取って「H041」とした。  現在、セフトリアキソンナトリウム以外に有効な治療法が他になく、新しい抗菌薬の開発を待つしかないという。新たな感染例は出ていないが、研究チームの岩破(いわさく)一博・京都府立医大准教授(性感染症)は「以前、神奈川県で見つかった耐性を持つ淋菌が、後に北海道や九州で突然発見された。今回も安心してよいわけではない」と注意を呼びかける。  淋病は性感染症の一つ。男性の場合は2~9日の潜伏期の後、排尿の時に痛みがあったり、うみが出たりする。女性は自覚症状がないことが多く、炎症が広がり、不妊症や子宮外妊娠、慢性骨盤痛の原因となる。  全国約900カ所の医療機関から毎月、患者数が報告される「国立感染症研究所」によると、02年に2万1921人の感染者が報告されて以降減少している。09年は9285人の報告があった。【藤野基文】 http://mainichi.jp/select/today/news/20110721k0000m040105000c.html